« イギリス紀行文 其ノ伍 | トップページ | イギリス紀行文 其ノ参 »

2009年11月 1日 (日)

イギリス紀行文 其ノ四

10月25日(日) 

10月の最終日曜は、サマータイムの最終日。

23:59の次は、いきなり翌日の1:00になる。

うるう秒なんかメじゃない、3600秒ものすっ飛ばしをDは・・・寝てました。

睡眠が深く短くなり、夜中に目が冴えるのは御愛嬌。

サッカーニュースで、オウンゴール(厳密には、相手のシュートを斯き出そうと背走しながら足を伸ばしたが捉え切れなかった)を仕出かした選手の、何ともいえないヘタレ顔に、思わずイッてしまいそーになる。

本日は、組まれた予定は何もナシ。よって、6:30に朝食を摂る必要もない。

・・・ラブ+の、デートの予定だけは消化。上手にキスができません。

リヴァプール vs マンU   13:00からTV中継。

ウェストハム vs アーセナル 16:00からTV中継。

チケットがホテルに届く見込みは、絶望的。うっかりすると、引き篭もりの血が騒ぐ。

まー、脳に糖分が行き渡らないと、碌なことを考え付かないよね、と朝食に向かう。

人心地付いた後、気力を奮い立たせて、54に電話する決意を固める。

ガイドブックで日本への通話の仕方を確認し、ホテルの部屋からコール。

「What happened?」

・・・どーやら、フロントにつながってしまったらしい。

言葉だけで説明できるほど、Dの英語力は達者ではない、申し訳ないが、即ギリ。

フロントに下りて、公衆電話から掛けることを試みる。

コレクトコールのダイヤルを回す。

「はい、こちらロンドン電話局の○○です」

よかった! 日本人だよ!

「携帯へも掛けることができますか?」「はい、登録のある番号なら大丈夫です」

54に電話を掛けようにも、Dの携帯はハポン。一度、実家につなげてもらわないといけない。

実家の番号を伝え、「はい、分かりました」の後、唐突に電話が切れる。ツー、ツー、ツー、・・・。

1分ほどそのまま待機してみたが、変化ナシ。畜生。

コレクトコールは諦め、自費で掛けることに挑戦する。

いくら必要になるのか分からないため、フロントで両替。

0081を押して、市外局番の「0」を抜いた番号を入力。

通じてくれ・・・!

秒尺、「プルルル、    プルルル、    ・・・」の、耳慣れたコール音。1秒鳴って2秒静寂。

「もしもし」

ああ、親父の声だよ!

「携帯見付かってん」

悪いが、1秒につき10ペンスだ。世間話をしている余裕はない。

「5分後に掛けなおすから、Dの携帯から54の電話番号を調べといて」

親父の携帯使用能力は、Dのそれよりも更に遥かに劣る。上手く調べてくれていることを祈るしかない。

5分後。

「分かったでー」

救いの綱がつながった。

ニュースでよく見られるよーに、会話にタイムラグが生じるじゃないかと思っていたが、実にそんなことはない。ハポンにいるときと全く同じ感覚で話せる。

次の難関、54に電話を掛けて、留守電につながらないかどーか。

(1)留守電に吹き込む。

(2)ネットを利用し、Dと54のページにコメントを入力。または、54と連絡の取れそうなページにもコメントを入力、54に連絡してもらう。

(3)1時間後、もう1度54に電話する。

ここまでシミュレートして、54にコール。

携帯も、0を抜いたらいーんだろーか。0081を押した後、0を抜いた携帯の番号を入力。

「プププッ、プププッ」

ビンゴ。カンが冴えている。

悪りぃな、54。携帯会社くらい、バラしたって構わないだろう?

プルルル、    プルルル、    ・・・。

「もしもし」

やった! 神は存在した!

急いで現況を話し、「何分必要?」「うーん、15分」との言葉を聞いて、目的の半分は達成。

その間に、フロントに両替と、「友人が、このホテルに届いているはずのサッカーチケットの件を英語で説明するから、電話口に出てくれ」の交渉。

両替は断られ、代わりに「近所の店で『国際テレカ』を買ってこい。話はそれからだ」的なことを言われ、ホテルを出立。

当然、イギリスに24時間営業のコンビニなど存在しない。自販機も見かけない。エコな国だ。

こーして見ると、ハポンのほーがよっぽど異常な国に思えてくる。

徒歩3分で、目的の店「NISA」に到着。いわゆる、普通のスーパーマーケット。

ビールが安い! 500mlの缶が6本で5£とか。

もちろん、発泡酒や第3のビールなど存在しない。米やコーン・スターチなどの添加物もない。

飲み物売り場も見てみる。ゲテゲテしい色の飲み物もあるが、「スプライト」や「ファンタ」、「ドクターペッパー」など、日本でも馴染みのある飲み物も多い。

フロントから、メモをもらってある。

店員にそれを見せ、「どこの国へ?」「ハポン」「いくらの?」「5£」。

テレカといっても、プラスティックカード。少なくとも、ハポンのよーに電話に直接差し込んで使うのではなかろーと見当はつけるが、使い方は不明。

兎に角、フロントにそのカードを見せる。すでに54に電話をしてから30分が経過。

カードを受け取ったフロント、スクラッチカードのよーに、カード左下をゴシゴシと擦り出す。

やがて見えてくる、10桁程度のナンバー。フロントは、やおらカードに記入してあるナンバーをプッシュすると、Dの方に不敵な笑みを返してくる。

「ハハッ、1ナウアー」

1時間話せる、とゆーことだろーか。1k足らずで、そんなに話せるものだろーか。

「ナンバー、プリーズ」

54の番号を入力。「もしもし、事情は分かった」「OK。フロントと代わるわ」

・・・・・・。

「で、何やって?」

「悪りぃ、今、そっちはストやねんな」

「そーみたいやなー」

「確認したら、木曜日に投函したらしい」

全く、なんてこった。Dの旅に関係ないと思われていた郵便ストが、こんなにも密接に関係してくるなんて。新聞の一面も、「警察官にマシンガンを持たせて巡回させよう」という大臣の発言だったぞ。どこにそんなん書いたるっちゅーねん。

やっと事情が分かった、とばかりにフロントに馬鹿笑いして見せる。

チケットが届いていない理由が解明されて、Dの心は90%晴れる。この辺は血液型と因果関係が。

仮にチケットが入手できなくても、スタジアムの雰囲気を味わっておくにこしたことはない、という54の進言もあり、午前はグリニッジ、午後はウェストハムへ向かうことに。

昨日から気になっていたことなのだが、フロントを、コスプレをした集団が通り過ぎる。

確認したわけではないが、察するに、本日コスプレ関係のイベントが行われているらしい。

全く、空港や港近くの土地の使い方なんて、どこの国も以下略。

つーか、イベント会場で着替えず、ホテルから直接着替えて行くのな。

電車に乗っていても、コスプレのまま乗車している輩多し。ホテルでは遠慮した撮影も、遠目とゆーこともありパチリ。

グリニッジでは、本初子午線を大の字で跨いで記念撮影をしてみたい。

グリニッジへは、電車で乗り換え1回。最も楽な目的地。

桃鉄で、最初の目的地が新潟になったよーなもんだ。

乗換駅まではスムーズに移動。乗り換えは・・・向かいのホームか。

ところが、待てど暮らせど次の電車が来ない。500mlペットボトルのコーラ自販機に1£を突っ込んで、様子を見るも全く音沙汰なし。

電光掲示板も沈黙を守っている。ま、まさかこのパターンは・・・。

「地下鉄はよく止まりますよー」

昨日(土曜日)はこのラインが運休になることは知っていたが、まさか日曜もか!

仕方ない、電車以外の移動手段を検討。2回の乗り換えで、駅1つ分進めることが分かり、何とか駒を進める。

「みゅう」のハポン人店員の話では、代替バスが運行されるよーなことを行っていたが、乗り場がどこにあるか分からない。

目の前で、おいでおいでをしている(いや、実際にしていたワケではないが)ブラックキャブ。

目的地まで、あと5駅。よし、ここはブラックキャブに乗ってみるいい機会だろう。

「カティサークステーション、OK?」「ィヤッ」

イギリスでは、「Yes」の代わりに「Yeah」と応える人が多いよーな気がする。そのため、「イェス」が「嫌」に聞こえる。

「どこに行きたいんだ」のニュアンスの問いに戸惑う。「マップ? インフォメーション?」と言われ、慌てて、ガイドブックのグリニッジのページを示す。

10£でお釣りがくるかな、と考えていたら甘かった。川越えにトンネルをくぐって、最終的に19£。

50£札を渡したら、困ったよーな顔をされた。

両替の際に、万一に備えて、ポケットと財布の両方に分けて現金を保有してある。財布から10£札2枚を取り出す。

イギリスではチップの習慣があるとのことなので、50£札を出して「30£、プリーズ」とやる予定だったのだが、予定は未定。

20£出して、そのまま立ち去ろうとも思ったのだが、運転手が律儀に1£硬貨を差し出してくる。当たり前か。

「チップですよ」と声を出しても、ややこしーことになりそーだったので、そのまま受け取る。チキン野郎。

「ここがグリニッジで最もいいポジションだ」と、由緒正しそーな建物の前で下ろされたのだが、何の建物か分からない。とりあえず入ってみる。

どーやら、旧王立海軍学校で下ろされたよーだ。学校内の、礼拝堂とペインティッド・ホールに圧巻。

天井画がすごい。礼拝中も上ばっかり見てそーだ。

腹が空いた。中華系の店がある。ヌードル系を求めてイン。

・・・何か、普通のバイキングしかないですよ?

中華系の店員が出てきて、怪訝そうな顔をされる。

「ヌードル、プリーズ」「ディナー、オンリー」

・・・すごすご。

グリニッジ天文台へ行きたいのだが、ガイドブック通りに歩くと、公園の入り口にぶち当たる。

が、この公園の広さがパない。どーやら、天文台はこの公園内にあるよーだ。

天文台までは、そこそこの坂道。ローラースケートやスケボーを愉しむ人の姿も。ふむ、確かに楽しそーだ。

10分程度の山登りのあと、よーやく天文台到着。イギリスに来て、初めて自由行動中に自力で辿り着いた目的地。

入り口から、テムズ川や海軍学校を見下ろすランドスケープは、まさに圧巻。芝生の国:イギリスを満喫。

どーやら、入場は無料。観光ツアーに入らないのは、車乗り入れが不可の上、この坂道を登るのが大変だからだと思われる。

本初子午線のモニュメントの前は、イギリスで初めて目にする、1列の行列。15分ほど待って、よーやくDの出番。

アジア系と思われる家族の母親側に、大の字に手を広げた写真を撮ってもらう。

本当は、本初子午線を跨いでいる足も入れてほしかったのだが、もらったラクダの歯は覗くな。

天文台内部で、思いもかけず、日本語と日本製品を発見。

「傘ぽん」って書いてある。流石は雨の国。

「0‘0“00」と書かれ、真ん中に赤い線が走っている、黒いシュールな帽子を購入。

各所を訪れた際、その場所特有と思われるお土産は購入しているのだが、いちいち記すのもメンドくさいので保留。

他にもグリニッジで見て回るところがあるよーなので、下山して次の施設を目指す。

クイーンズハウス・国立海洋博物館・カティサーク号を巡回。

クィーンズハウスは、これまた王家のお宝を展示。入り口で荷物を預けさせられるのがシュール。

国立海洋博物館は、舟やヨット、地図や航海道具などが展示。

残念ながら、木製帆船らしきカティ・サーク号は修復中で、再お目見えは来年とのこと。無念。

別のヌードル屋を見つけたので入店。

うっかりレジの前に並んだら、「Sit down」と睨まれた。はは、パブの習慣が抜けない。

身振り手振りで、「あれと同じものが欲しい」と、ラーメンらしきものを指差す。

「ポーク・スープ・ヌードル?」「イェス、イェス」

10分くらい待たされたか。文句を言おうとした矢先にブツが届く。

米のフォーに、豚の照り焼きを切って並べたのが6切れほど。ベトナム系か。

箸・レンゲの他に、フォークが突き刺さっているのがシュール。いただきまーす。

・・・味が薄い上、シャンツァイの風味が凄い。それでも、麺の魅力には抗えない。

肉は2切れ残して満足。さあ、ウェストハムを目指すか。

そうそう、伝票は各テーブルに渡すのではなく、レジに一括して置いてある。よくトラブルが起こらないな。

とりあえず、電車の駅を捜して、代替バスの発着場を捜してみる。

・・・呆気なく見付かった。

「Does this bus go to this station ?」

「Yes,next」

「Next?」

「Next」

急行電車みたいなもんで、Dが朝にタクシーを拾ったバスまで停まらないらしい。

バスは無料。19£を無駄遣いしたとも考えられるが、ブラックキャブに乗れたので悔いはない。

ウェストハムの本拠地の駅も近い。ありがたし。

車内で、ウェストハムのユニフォームらしきものを身に纏っている親子連れを発見。彼らについていけば、はぐれることはなさそーだ。

最後の乗り換え駅で、電車に乗り込もうとしたら、ハポンも真っ青の満員電車。1人の隙間もない。

しゃーねぇ、次の電車を待つか。次の電車もこんなんだったらどうしよう・・・

そんなことを考えていた矢先、Dの近辺で強烈な破裂音。

まさか、発砲か!? ここはハポンではないことを痛感。

幸い、次の電車はそんなにモロ込みではなかった。3駅くらいで到着だ。

ところが、目的駅直前で、電車が緊急停止する。降客があまりにも多かったのか、それとも本当に発砲事件があったのか、真相は定かではない。

10分くらい後、よーやく電車が動き出す。人並みに従っておけば、スタジアムまで連れてってくれるだろう。

駅前には、馬に乗った警官が2名。なぜ馬を出動させる必要があるんだろう。伝統か?

ブックメーカー発見。・・・ホーム勝ちのオッズしか載ってない。流石だな。

ウェストハムのユニフォームを着せられた犬発見。写真を撮らせてもらう。

飼い主は酔っ払っているらしく、何か話しかけられるが、「アイムノットグッドアットイングィッシュ」で逃げる。

リードを差し出していたところから察するに「散歩したっていーんだぜ」と言われていたのだと思われるが、試合開始時刻も迫っていたので、面倒事は避ける。

ウェストハムもアーセナルも、ロンドンがホーム。

その上、両チームはほとんど離れていない場所に本拠地を定める。

純粋なロンドンダービー。ゴミックズ vs H神 みたいなもんか。

それだけに、試合10分前にチケットが余っているという可能性は低い。

最悪、ダフ屋にお世話になるかもしれないな・・・と思いつつ、スタジアム周辺を回ってみる。

発見したであります、隊長!

「Ticket」と書かれたブースに、10mくらいの列ができている。

ブースはまだ閉まっていない。Dの番まで余っていればいーのだが・・・?

列の仲間に加わる。とすぐに、列のそばにいたおっさんが近づいてきて話しかけられる。

「チケットどーだ? 50£」

「50£?」

「そーだ。セイム」

怪しさ60%。魅力40%。

最も心配したのは、購入したチケットが偽物だった場合。

えーいままよ、騙されるのも旅の経験だ。

「OK。サンキュー」

「入り口はあっちだ」

交渉成立。

チケットには、入り口ゲートが記されている。半券のよーなものが付いていないのが不安。

とりあえず、チケットに記されてあるゲートを目指してみる。

・・・これが、入り口?

人1人がやっと通れるよーな狭いゲート。ジェイル・ハウス・ロックを彷彿とさせる。

「Card only」と掲げられているのも不安材料。Dのは、どーみてもチケットである。

試してみて駄目だったら、もう1度チケット売り場で並ぶだけさ。意を決して横1m,縦2m程度の長方形に飛び込む。

入り口には、センサーで読み取り式の機械と、腰ほどの高さに設定されたスウィングドア。

チケットをかざしてみる。反応がない。

やっぱり騙されたか・・・と思ったら、かざした側の反対側にバーコードがある。

「ピッ」

お、反応した。スウィングドアを押すと・・・開いた!

チケットには、個人名が記載されていた。おそらく、この人が会員となって購入したチケットだろう。

試合時間が迫っていた。ゲームも見たいしチケットも捌きたい。この人は、チケット売り場で1人連れの客を探していたに違いない。そこへDがのこのこと現れた。

チケットの額面は、51£となっている。つまり、おっさんの言ってたことは、全くもって正しかったワケだ。

狭い階段を昇り、3Fか4Fまで到達したところで、K子園もびっくりの大声援が聞こえてくる。

最後の階段を昇りきると、そこには感動が詰まっていた。

なんてきれいなスタジアムなんだ。

サッカー専用スタジアムなので、客席とピッチが近い。

綺麗に整備された芝生。大声援を送っている大量のサポーター。エンジと白とに色分けされた、ピッチ上の選手たち。

TVで見ていたのでは、決して味わうことのできなかった臨場感。

ああ、来てよかった。この感動を味わわずに、ハポンへ帰国する可能性があったなんて!

既に試合は始まっている。とりあえずDの席を捜す。

Dの席は、ゴール真裏の最後列から2番目。とは言え、陸上設備のあるハポンのスタジアムから比べると、ゴールが手に取るように近い。

座席まで行こうと思ったら、多くの人に立ってもらわないと歩いて通るスペースがない。席に辿り着いてホッと一息。

当然、周りはウェストハムのサポーターばかり。

「Which is West Ham ? Red or White」とか質問しているDは、とても間抜けに思えただろーが、ホームを応援した一心から出た質問。

アーセナルは好きだ。監督はベンゲル。N古屋で指揮を採っていたこともある。

プレミアのチームを挙げよ:マンU・チェルシー・リバプール・アーセナル。

ハポンでこんな質問をしたら、こんな回答が予想される。

アーセナルは、ハポンでも応援できる。しかし、ウェストハムはイギリスでしか応援できない。それに、この雰囲気が気に入った。

現在、アーセナルは首位を争っている。一方、ウェストハムはドベ2。まさに、人気も実力も、3年前の ゴミックズ vs H神。

前半は、ウェストハムが逆サイドに向かって攻めていく。前半20分、ウェストハム先制!

・・・かと思いきや、直前にファウルがあったよーだ。

返す刀で、前半21分にアーセナル先制。目の前でゴールシーンが見られたことに興奮するが、ここで喚起の声を上げたら、ラミレスのホームランにK子園のライトスタンドで大はしゃぎするよーなもんだ。

更に後半41分、コーナーキックから失点。0-2で前半を折り返す。

野球とサッカーの違いは、サッカーは休憩が1回しか取れないことだと思うんだ。

当然、トイレや売店はモロ込み。野球の方が、ホットドッグの売れ行きだっていーと思えるのだが。

トイレ。どんな便器かと思いきや、小学校の時の水道の、蛇口がないヴァージョンだと思えばよろしい。

ステンレスに向かって放尿。排泄物は、自然法則に従って流れていく。

下を向いたら負け。レモネードなんだと思い込めるよーなら勝ち。

すっきりした気分で、後半を迎える。

Dが前半に質問をした側とは反対の男性から、「Which number is the best player ?」と尋ねられる。

「I don’t know.・・・but,number 12 is good」

フォワードの黒人選手、12番。ポストプレーに積極的に貢献していて、ボールキープ率も高い。

「No.12・・・hummm」

なんかしたり顔だ。

本当は「アーセナルも4番もいい動きをしてますね」とも思っていたのだが、そこまでの自殺行為をするほどの勇気もない。

後半もアーセナルのボールキープ率が高いが、わずかなチャンスを、ホームチーム・デシジョンでフリーキックをもらっていく。

そして後半20分、ついにその時は訪れる。

ゴール右斜め45°からのフリーキックを、直接狙うもキーパーがはじく、

そのボールを、背番号12がヘッドで押し込み、ゴーーーーーーーーーーーール!!!!!!!!!

動画に収めることも成功。前半から、コーナーやフリーキックの度にカメラを構えていた苦労が報われた!

チームごとにシャント(応援歌)もあるらしく、一緒に唄えなかったのが残念。

掛け声なんかも定型句があるよーだ。これは、隣の人に聞―とけばよかった。

更に後半35分、またまた12番がペナルティ・エリアで倒される。

やった! PKだ!

周りは総立ち。掛け声バシバシ。カメラを構えているDも鳥肌が立った。

期待は裏切らず、12番ではない他の選手が決めて同点だ!!!

隣の人とハグしたい衝動に駆られたが、タイミングを逸した。

その後も、惜しいシュート、肝を冷やすシュートがあったのだが、2-2で終結。

サポーターたちは大興奮。どーやら、引き分けでも大殊勲だったよーだ。

試合終了後は、スタジアム前の屋台へ直行。

屋台といっても、ユニフォーム屋。これは買わねば!

・・・気に入るデザインがない。ここで慌てて買わなくても、まだ店はあるだろう。

入場時は急いでいたので、入場口の写真を撮ろうとしたのだが、帰宅時は入場口のシャッターが閉まっていた。残念至極。

スタジアムの正面玄関を撮影していたとき、「チーム公認ショップ」の存在を発見。早速入場。

・・・広いな。

具体的に、コンビニ4個分くらいの広さ。さっきの店で買わなくてよかった。

ホームのユニフォームも発見。どーやら、背番号と名前をタダで入れてもらえるサービスがあるよーだ。

「My name,OK ?」「OK」

12番の選手の名前は、Cole というらしい。何か聞いたことあるな。

彼の名前を入れてもらおうか悩んだが、結局は自分の名前を入れてもらうことに。

「背番号11:Dの本名」のユニフォームは、自宅に3着ある。

ユニフォームに40£、袖にワッペンを縫い付けてもらうのに6£。自分への最大のお土産。

レジでDの番が来る。

本名を苗字だけ公開しよう。

「これは、Jですか」「ちがいます。Jではありません。Gです。ABCDEFGのGです」

隣のレジから失笑が漏れたのは、Dの行動が子ども地味ていたからか、それとも店員はきちんと「G」と発音していたからなのか。

50£札を出すと、レジは透かしを確認している。新札・50£札は、警戒の対象らしい。

10分ほど掛かるとゆーことで、他のグッズも物色。Dは、すっかりウェストハムのファンになりました。

10分後、店の外で商品を受け取る。

「このプリントで間違いないですか」と示されたユニフォームには、こう印刷されてあった。

N A G A D

ネタで、このまま貰って帰ろうかとも思った。これでリアルDになれるぜ!

・・・いやいややっぱり、いつか後悔するときが来るだろう。伝票を片手に、修正を求める。

あ、プリントしたバイトらしき子が怒られてる。

「すいません、すぐに作り直しますんで」

無料かどーかの確認も忘れた。NAGAD の方も、半額くらいで引き取れないかな。無理だろーな。

K子園が、どの都市にもあるよーだ。応援がパない。

ETUのよーなチームが、ハポンにも根付いてくれることを願って止まない。

「何万ている向こうのサポーターが肩落として帰ってくなか・・・あいつらだけ胸張って上機嫌で帰るんだ。それを叶えられんのは、お前らだけなんだぜ?」(毎度お馴染み「ジャイキリ」11巻より抜粋)

ウェストハムのシャント。Dの耳は「サイモンオーソー、ローソーシンキン」と拾っている。

「ミドレソ、ソレミド」の、学校のチャイムのメロディ。動画の音声を確認して、ライトダウンしたい。

ユニフォーム担当の兄ちゃんが、盛んに話しかけてくる。

話に乗りたいのは山々だが、聞き取れないのではしょーがない。例のマジックワード「私は英語が苦手です」濫発。

「私はこの試合を見るためにハポンから来た。ホテルでチケットを受け取る予定だったが、郵便ストのため届かなかった。それでスタジアムに来たが、何とかチケットをゲットすることができた」

「ふーん、で、どーだった?」「エクサイティング!」

そんなこんなで、ユニフォーム完成。「今度は間違いないだろ?」的な顔が小憎たらしい。

スタジアムには、ホテルも併設されている。熱烈サポにはたまらんな。

帰りの駅の構内で、小太り男性2名のマジゲンカ。

とばっちりを喰らわない距離で、カメラを構えよーとしたら、「やめとけ」とウェストハムのユニフォームを着たおっさんに止められた。

大満足でホテル到着。あ、そうそう、「NISA」を写真に収めたいな。

・・・20:00を過ぎていたとはいえ、閉店時刻が早すぎないか?

部屋で早速ユニフォーム(もちろん上だけ)に着替えて、ロンドン最後の夜を、ホテルのパブで過ごすことに。

・・・この旅では、碌な夕飯を摂ってなかったな。

残念ながら、メニューにロースト・ビーフはなかった。「8ozのサーロインステーキ」を注文。

8oz。何と読む?

「80年代」のことかな。でも、それだと「z」じゃなく「s」のはずだしな。

「oz」が「オンス」だと気付いたときは、自分の頭をナデナデしてあげたかった。

1オンスが何グラムかだって? 知らんわい。

コンビニのサラダのよーに、ソースは別料金。この淡白なイギリス料理を、塩・胡椒だけで食せと?

注文は、レジまで並びに行かないといけない。大人しく列を守るハポン人。

・・・と、平気で割り込んでくるイギリス人。

ハポン人とドイツ人の行列好きは有名。環境はイギリスと酷似しているが、気質はドイツ人と似ていると思うんだ。

国のシステムも、イギリスかドイツどちらかを模倣している部分が多い。

性質のイギリスと気質のドイツ。よく考えたら、ヨーロッパで英語を使っているのは、英国だけなんだな。

他の国でも、通じるには通じるけど。

で、店員も店員で、割り込んできた注文に平気で応じるんだな。

ハポンなら、「すいません、他のお客様もお並びですので」と断るところだろう。

「Keep the line!」と叫んでやりたかったが、トラブルは避けよう、が今回の作戦。

ステーキとビール2パイントで20£くらい。高いのか安いのか。

コーラは、セルフのガソリンスタンドみたいなホースで、ブシューッと注いでくれる。こぼれないよーに上手く注いでいるのが不思議。

ビールは、下にコップ置き場があり、1度セットしたら、ゆっくり静かに自動で注がれていく。

泡もきちんときめ細かい。ビールを美味しく呑む工夫がなされている。

コスプレの打ち上げも行われているらしく、バーの一部がアキバ化。そーいえば、帰りの駅でもコスプレの集団を見かけた。最後の1人、恥ずかしいだろーな。

予想があまりにも妥当だったとはいえ、ステーキの大きさがパない。30cm皿どころじゃないな。40cm皿だ。

必死で、肉と付け合せの野菜を腹に詰め込んでいく。

白状しよう。機内のハイネケンが一番美味しかった。

満腹。部屋へ戻る前にフロントで、「明日ヒースローで帰国するのだが、今日は地下鉄が一部止まっていて酷い目に遭った。明日は大丈夫か」の旨を聞く。

「OK。全部動くよ。こー行くのが一番近いよ」 ご丁寧に行き方まで教えてもらう。

いや、それは分かってんねんけど。でも、断り方も知らんしな。

イギリス最後の夜。イギリスでやり残したこと。

(1)ダブルデッカー、できれば2階に乗りたかった。

(2)ローストビーフを食いたかった。

(3)オイスターバーに行きたかった。

(4)衛兵の交代式が見たかった。

冷静に考えると、(2)・(3)はハポンでも実行可能。(1)は、一応バスには乗車しているし、ダブルデッカーを写真に収めることには成功している。

ローストビーフは逃したものの、ローストポーク・サーロインステークは食している。

断言しよう。ハポンにある英国風パブの方が、ハポン人の舌にあったイギリス料理を提供してくれる。

(4)は、日程の都合上仕方なし。ウィンザー城で、いかにも衛兵! とゆー感じの写真はゲット。それで我慢しとけ。

今夜も今夜とてTVっ子。

スポーツニュースでは、本日開催のサッカーやクリケット、ラグビーにゴルフがメイン。

お、マンUは負けたのか。

日本でも話題になったが、前節、リヴァプールのホームで、子どもの投げ込んだビーチボールみたいなので、シュートの軌道が変わり、不幸な1点が献上された事件があった。

なんでそんなものがピッチ上にある状況で、試合がそのまま進められていたのかは不明だが、それを受けて、試合前に大量のビーチボールが投げ込まれる始末。

やっぱ、ニュースでは臨場感までは伝わらないな。

TVは、ベストショットを映し出すが、それは飽くまでも切り取られた情報。

選択肢は少ないが、フルチャンネルでアンテナを張り巡らせている臨場感には適わない、とゆーことか。

ソニー・パナソニック・DS・WIIなど、邦人メーカーのCMも多い。

WIIのCM。ハポンでM嶋N々子が宣伝してる、WII Fitが、役者を替えてそのまま流れている。

DSは、番組のスポンサーにもなってた。「BBB(Britain Best Brain)」が番組名。

内容は、「頭の良くなるDS」内のゲームを、視聴者参加で進めていくもの。ふーん。

「We buy any car(.com),We buy any car(.com),We buy any car(.com),any,any,any,any,・・・」

このフレーズの中古車買取CMが印象的。今でも脳裡に焼きついている。

寝る前に、帰りの準備をしておく。

行きの段階でも、スーツケースのキャパにあまり余裕はなかった。

買い込んだお土産を強引に詰め込むことに成功。服は縮むね。

明日はヒースロー10:00集合。お休みなさい。

|

« イギリス紀行文 其ノ伍 | トップページ | イギリス紀行文 其ノ参 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イギリス紀行文 其ノ四:

» アルバイト探しの求人募集転職情報 [アルバイト探しの求人募集転職情報]
とっても高待遇なアルバイト探しの求人募集転職の情報です。 [続きを読む]

受信: 2009年11月 2日 (月) 18時36分

» コスプレ衣装レンタル通信販売情報 [コスプレ衣装レンタル通信販売情報]
コスプレ衣装レンタル通信販売の情報です。 [続きを読む]

受信: 2009年11月 7日 (土) 15時00分

« イギリス紀行文 其ノ伍 | トップページ | イギリス紀行文 其ノ参 »