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2009年11月 1日 (日)

イギリス紀行文 其ノ参

10月24日(土) 

今までに経験したことのない鼻クソ。

さらっさらで、パウダーでドライなブラック。

空気が乾燥していて、汚れているとゆーことか。気色悪い。

Dは、環境閾値説を支持する。

DSやPS3のCMなんかも流れている。日本では売れなさそーな、血が黒色のアクションゲームも。

1:00~5:30限定の、アダルトっぽいチャンネルも。

いや、有料チャンネルはちゃんと存在するのだが、乳丸出し・ハイヒール・ビンテージ・Tバックみたいな格好で、電話の子機を男根に見立て、舐め回したり腰を振ったり、自分の乳を揉みしだいたりとかが、延々と流れている。

「この番号に電話すれば、プライベートな会話が楽しめる」的な番組。

規制が緩和されたとしても、ハポンでこのスタイルの番組はどーだろーな。女性上位のイメージがプンプンするからな。

他にも、ギャンブル番組とか。

番組自体は、ルーレットを延々と回し続け、番号がずらりと記録されていく内容。

どーやら、現金をベットできるよーだ。放送倫理は、ハポンより甘いと言えよう。

3日目ともなると、段々と要領も掴めてくる。ヨーグルトはバニラ味を選び、朝食も適量が分かってくる。

ラブ+の更新も済ませ、いってきまーす。

外は生憎の雨模様。今日は大方がバス移動になる上、天気予報では昼から晴れるよーな画面が映っていた。

切符売り場。いよいよ、トラベルカード(1日乗り放題券)の購入に挑戦。

昨日も、帰りに大きな駅で購入を試みようとしたのだが、帰り道に周遊券を買うのは勿体ないことに気がついて却下。

「busy time」と「off peak」とでは、値段が倍も違う。慎重にいかないとな・・・。

先生、オフピークしか選択肢がありません!

Dのホテルの最寄駅は、無人駅。質問のしよーがない。

土曜日は基本的にオフピークだろーと安易に考え、6.3£で購入。後は知らん。知らんかったで誤魔化せ。

地下鉄内で、新聞の上に荷物を載せていたら、「読んでもいーですか?(D脳内意訳)」と声を掛けられる。

断る義理もないが、ちょっくらびっくりしただ。

本日は何のトラブルもなく「みゅう」に到着。

昨日の3人組もいる。昨日、ちょっとは声を掛けてはいたものの、さあ、今日も声を掛けるんだ!

・・・ティミディティなD。無理ですた。

Dはウィンザー城・ストーンヘンジ・バースのコース。彼女らは、コッツウォルズのコースのよーだ。

昨日と同じ手順で、ビクトリアコーチへ。トイレ休憩も同じ。

決まって腹が痛むのも同じ。まあ、バスの中で惨めな思いをするよりも数百倍マシ。

・・・ちょっくら、時間が掛かってしまったな。

他のハポン人達は、既にバスに乗り込んでいる模様。

本日のツアーは、ハポン人とその他が2:3程度。ガイドもバイリンガルの、英国人らしきおばあちゃん。

辛うじて、隣が初老の日本人男性らしき席が空いていた。

「よろしーですか?」「どーぞ」

お互い、安堵感が流れる。

おばあちゃんの日本語は、どこか危なっかしい。「2000年間前」とか。「since」と「for」を教えてあげよーか?

バスはまずウィンザー城へ。

羨ましいほど平野が広がっている。ハポンなら、間違いなく家が立ち並んでいる。

高速も原則無料。公共事業に頼っていない国だな。

どーでもいーが、バスのカーテンが真っ赤で、アコーディオンタイプだった。

1時間程度で到着。駐車場の脇には、なぜかでっかい観覧車が。

うっかりバスを降りるのが最後になったら、団体を見失った。

エレベータを昇ると、そこは駅舎。でも、エレベータしか前に進む道がなかったよ?

とりあえず、展示されている機関車を撮影して、エレベータを降りようと逆走しようと試みると、ぞろぞろと団体さんが来るわ来るわ。

Dの団体との確信が持てなかったが、とりあえず団体についていく。と、さっきの機関車の前で一行がストップ。

・・・よかった。さっきのおばあちゃんだ。帽子を被ったから分からなかったお。

どーやら、トイレ休憩のため、団体のほとんどはトイレに向かっていたよーだ。

駅舎は通り抜け可能。ハポンでは考えられんな。

駅から3分でウインザー城。個人的には、駅前の「WAGAMAMA」という名のヌードル屋が気になったが、ここで腹を膨らませると昼食がキツいのは、先刻承知之介。

開場まで10分程度待って、団体入り口から入場。

エリザベス女王の居城とゆーだけあって、空港もびっくりの荷物検査。

それを終えると、音声案内機の受取場所へ。ハポンでは、この手の装置の普及率はどんなもんなんだろう。

しかも無料。ハポンならいくら取られるだろう。

各言語に対応している。これこそ観光資源。

皇居もオープンして、外貨の獲得に貢献すれば儲かろーに。

場内の入り口まで、10分は歩いた。シャッターポイントが満載なので、そんなに歩かされた印象もない。

イートン校が眼下に広がる。ハポンでいうところのG習院。しかし、草原以外に何も見当たらない。

人形の家・チャイナ(そーいえば、白磁気のことをチャイナと表現したな)などの他、絵画などのお宝に圧倒。

式典時には、立ち入り禁止のロープが外されるだけなそーな。

ここでかくれんぼをしたら、面白いだろーなという発想のDは、凡人か鬼畜か?

黒帽・赤服の衛士を発見。写真に収める。

バスに戻ると、前のハポン人が、衛士の動画シーンを収めるのに成功していた。

ちくしょう、うらやましいなぁ。

11:30バス集合。当然、遅れてくるのはハポン人以外の誰か。11:45出発。

こんなことなら、観覧車に乗っときゃよかったよ。

1周5分くらいの超スピード。客がいるときしか回らない省エネ設計。

多少雨に降られたものの、折り畳み傘が活躍。城内では雨の影響も受けない。

ストーンヘンジまで、約3時間の予定。途中で昼食休憩あり。

昼飯の希望用紙が回されてくる。ハポンなら、全員が同じメニューを強制されるところだが、流石は個人主義の国。

山がない、林も少ない、凹凸も少ない、平原ばっか、ぺったんぺったんつるぺったーん!

高速道路の脇は、一面の平原。たまに、牛や豚や羊が放牧されている。

家も畑も、相当走らないと発見できなかった。地平線って言葉は、こんな贅沢な土地の使い方をしている国でないと発明されない。

何もしなくても、芝生が勝手に生えてくる。

欧州が芝と石の文化なら、ハポンは土と木の文化。

地震が少ないから、石造りの建造物が多い。石造りだから、容易に取り壊しができず、継ぎ接ぎしながら家を長持ちさせる。

芝生が多いから、サッカーやゴルフが発達する。ハポンで「校庭芝生化運動」が繰り広げられているが、風土的に無理があると思わざるを得ない。

それよりは、ダイヤモンドに敷き詰めるよーな黒土で校庭を覆うのはどーなんだろーか。そのほうがよっぽどハポンの風土に合っている。

しばらくして畑が見えてくる。

・・・なんだ、この壮大なスケールは!

1辺が1km単位。1アールすら難しいハポンの畑とは比べ物にならない。

土地はハポンの3分の2で、人口はハポンの半分。国土に於ける平地の占める割合がハポンの比ではない。だから、こんな贅沢な土地の使い方ができるんだな。

小麦葺きの屋根があるとガイドから通告。よく見ると、目の細かい金網の中に、干した小麦藁がみっしりと敷き詰められている。

英国版茅葺屋根か。実はD宅も茅葺なのだが、維持が困難だということで、20年前に銅版で覆ってしまった。

英国では、小麦葺きの屋根に人気が集まり、順番待ちなのだという。文化の違いって、便利な言葉。

「間もなく昼食のレストランに到着です。お勘定は、各自でbarさんにお支払い下さい」

おかしな発音があったら言ってくれ、とおばあちゃんは何度も言っているのだが、何度も「barさん」を連呼するので、ハポン人一同、失笑。

barさん = 婆さん。

Dの注文は、ローストポークにビール1パイント、それにアイスクリーム。

「席は相席でお願いしまース」とおばあちゃん。幸い、日本人夫婦の席が空いていたので、バスの隣人とともに着座。

異国での不安な心境を吐露。「言葉が聞き取れない」「飯がマズい」「しかも高い」「便器の位置も高い」etc.

「英語喋れるか? って聞かれて、リトル、って答えたら、それこそマシンガンのようにダダダダッと撃たれて」

「I‘m not good at English.で交わせますよ」

ふむ、なかなかよい表現だな。I can‘t speak English well.だと少し硬いしな。

ここはジャーマンか? と思うくらい、ポテイトゥの比率が高い。パンなんか必要ない。

ローストポークも、ボイルドポークの間違いなんじゃないの? と思うくらい味が抜けている。

グレイビーソースも薄い。味の変化を付けるため、ビネガーは必須。

エールを注文。・・・何か水っぽい感じがするんだよねー。

これだけ食って18£。ビールで5ポンド、デザートで3ポンドだと思えば、まーこんなもんか。

隣人は、2週間前にハポンを発って、アフリカ巡りをした後、ロンドンに来られたらしい。

「私以外は、みな女性でしたよ。しかもおばあちゃん」

外国、しかもアフリカを旅する余裕があるなんて、やはり一部の富裕層に限られるんだろーね。

道路は、渋滞なんて起こりようがないよーな交通量。満腹感も手伝って、しばし仮眠。

目的地手前で、軽い渋滞があったものの、14:30ストーンヘンジ到着。

周りは、本当に何もない。牛や羊が放牧されているだけ。

一応、世界遺産である。ハポンだったら、お土産屋やら宿泊施設やら、さんざ立ち並んでいることだろう。

一応、お土産屋さんと軽食屋が1件ずつはある。

音声案内(無料)を受け取って、いざストーンヘンジ周辺へ。

残念ながら、ストーンヘンジ周囲50mは立ち入り禁止。残念、すべすべ御石とハグしたかったのにぃ。

ストーンヘンジが世界遺産に指定されるなら、石舞台だって認められてもよさそーな気がする。

続いて、バスはバースへ。

よーやく、山の中の坂道を下っていく、ハポンでもお馴染みの光景。ただし、この周辺だけらしい。

バースって、世界遺産らしい。Dだけの旅ならガンスルーしているところだ。意図せぬところに連れてってもらえるのも、バスツアーのいいところ。

バースは、そのまま「Bath」と書く。H神のバースは、本来は「バス」と呼称するのが正しいそーだが、「それやったらH神バスになってまうやないか」とのことで「バース」に決まったらしい。さもありなん。

バースでは、温泉博物館みたいなところへ連れて行かれる。バースが世界遺産なら、草津温泉も以下略。

何でも、イギリス唯一の温泉地だとゆーことだ。ほんとかな?

ここでも音声案内(無料)。説明を逐一聞いていると、1日掛けないと見学できないので、興味のある施設だけ重点的に攻めていく。

古代ローマの大浴場。25mプールと同じくらいの広さ。モザイク模様が素敵。

「あ! どーも」

突然、ハポン語で話しかけられる。何のことかと思いきや、なななんと、昨日のツアーでご一緒したご夫婦の旦那さんの方と遭遇。

「! すごい偶然ですね。奥様は?」「じっくり見ています。音声案内聞きながら。僕はたまらず先に見学しているところで」

目的地が一緒なら、後は同一時間帯に遭遇する確率なのだが、それでも100分の1程度なものだろう。

しばらくして、奥方とも会うことができる。これは忘れられないな。

狭い窓を張り出したところに、シャッターポイントがある。そこでイチャついて離れないバカップル。

それでもしばらく待っていたら、目の前でチュウ。

流石に「人前でイチャつくなボケ」とハポン語で棄て台詞を残し、他の窓へ。

出口でも、まだイチャついていた。

博物館を出たところで、ホットドッグ屋があったので食事。正直、これがイギリスで一番美味い食事だった。

17:30バース出発。結婚式用に貸しきられたダブルデッカーに遭遇。写真に収めようと試みたが、ブレた。

帰りにコッツウォルズも通る。「英国で最も美しい村」と称される、古きよき伝統の残る村。写真ではその雰囲気が伝わらずに残念。

「あしたー、ヒースロー空港へ行かれる方はー、地下鉄のご利用は避けてクダサーイ。ピカデリー・ラインが止まりマース」

本当、いい加減な国だな。

20:30ビクトリア駅到着。後は帰って寝るだけ。

帰りの地下鉄で、両足ギプスに車椅子を抱えた男性が、車両を移動してくる。

大声で何か話しかけているが、何を言っているのかさっぱり理解できない。

Dの前に座っていたアベックの男性にも何か話しかけ、その男性は嫌そうな顔で拒絶の反応。

どーやら、物乞いの一種らしい。目の前の男性が首をすくめ、ウィンクしてきたからそんなニュアンスを嗅ぎ取る。

両足ギプス(なのに足取りはしっかりしている)は、次の車両へと移っていった。

可愛い子には、旅をさせる?

Dの教え子で、父がロンドンに単身赴任している娘(現高2)がいる。

昨年のクリスマス、父から1人でロンドンに来いと言われたそーだが、その相談を受けたDは、「何事も経験やん、何も心配せんと行ってきたら?」と無責任に言い放った記憶がある。

もしもその娘が、Dの実娘だったら、そんなに軽く言い放つことができたろーか。もし、Dがこの経験をした後にそのよーな相談を受けていたとしたら、結果は同じだったろーか。

最低限の安全が保障されているなかでの冒険なら、喜んで許可する。

しかし、旅には予見できない危険が、数多く存在する。

旅は人間を一回りも二回りも成長させる。それは認知する。

タイは若いうちに行け。女の子は複数で行け。

サッカーのチケット。流石に今日、届いていないとヤヴァい。

D宛の郵便が届いていないか確認。押し問答の末、1枚の郵便物を見せてくれる。

かなりの期待を込めてチェック。

「この名前は、あんたのか?」「No」

じゃあ違うね、と手紙を引っ込められる。そんなぁ。

ひょっとしたら、54の代理人が自分の名を使って郵送したため、Dが受け取れないという可能性も考える。

ラップの芯を当てれば、手紙の封を開けなくても中身が確認できると聞いたことがある。

伝えたら、試させてもらえるだろーか。

プレミアの試合は、明日。

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