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2006年12月14日 (木)

勝ちか勝ち方か

「カルネアデスの板」という法律用語がある。緊急避難の定義で使われるのだが、海で遭難したとき、一人しかつかまれないような木板が流れてきたとする。しかし一緒に漂流しているのは2人。この時、自分が助かるためであれば相手を蹴落として木板にしがみついても構わない、という説である。

表題の「勝ち」を「生」に言い換えると、他人を蹴落としてでも生にしがみつくか、そんなことをするくらいならと死を選択し、生き方を選ぶかということになろう。我なら究極的には生を選ぶ。「転ぶときには前のめり」言葉尻のかっこよさに魅かれるより、ださく、かっこ悪くても直立していたい。

リーフでも麻雀でも、相手のミスにつけこんででも「勝ち」を目指すのはどうか。楽しみと割り切ってプレイするなら、そんなに目くじらを立てなくても、という意見もあろう。エターナルのように、使っていて全く楽しくないが勝ちに徹したデッキを使うなんてどうかしている、という意見もあろう。しかし、我は「勝ち」のために遊戯をしているのであり、「勝ち」を放棄した意見はどこか的を外しているような印象を受ける。

「勝ち」をより強固にするために「勝ち方」にこだわることなら大賛成である。かの故大山十五世名人は、ナンバー2を徹底して叩いたという。一手違いの局面を作らせるのではなく、相手の駒を全部取りきる(いわゆる「全駒」)素振りを見せ、「この人には勝てない」という意識を植え付けさせたという。

将棋と麻雀は「商売」だ。勝てば給料が上がり、賞金を獲得し、負ければ減る。だから当然「勝ち」ありきだ。麻雀は我は点5なら娯楽、ピンは金儲けと考えているので、5なら勝ち方、ピンなら勝ちにこだわることになろう。リーフは「趣味」だ。だから「勝ち方」ありきなのだろうか。以前ほど勝ちに執着するようなことはなくなった。「勝ちの必要度合」と「勝ちへの欲求度合」のバランスが変わったのか。「勝ち」を最優先に考えるから「勝ち方」が光るのだ。

将棋のA級順位戦で、郷田九段の着手が時間内に指されなかったとして、久保八段が終局間際(午前1:30!)に将棋連盟副会長に確認を取る、ということがあった。結局、着手時に指摘すべきという裁定が下され、郷田九段の勝ちとなった。B級に降級すると給料が3割減る世界のことである。

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